土曜日, 11月 20, 2004

1小谷野敦『評論家入門』(平凡社新書、2004年、11月刊)

 小谷野敦は、なかなか正直な人間だと思うが、アタマが固い。小林秀雄が「非論理」だなどということは、数十年前の普通の人だって言っていた。フェアな人間だとも思うが、ソシュールもデリダも向こうに回して戦う姿勢は、あんまりクールではない。
アメリカ映画だったら、こんなふうに言われるだろう。
「彼女でも見つけろよ」。
 私は氏のヒット作、『もてない男』を読んでないが、どうも、もてないことが、氏の思想にかなり影響しているような気がしないでもない。
柄谷行人は、「ニューアカ」ブームに便乗して有名になった、という認識は、氏が、私よりおよそ十歳下の60年代生まれだから、しかたないと言うべきか。
70年代の吉本さんちの『試行』も、中日(東京)新聞「大波小波」(今は、まったく低レベルになっているが)も知らないか。

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